ホスピス・緩和ケア病棟ってどのようなところ?

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★ホスピス・緩和ケアと聞いて何を連想しますか?

あなたなら、ホスピス・緩和ケアという言葉を聞くとどのようなイメージを持ちますか?おそらく、もう長くは生きられない「死を待っている」「痛みや苦痛を取り除いている。」と思うかもしれません。しかし、実際は「死を待つ」のではなく、「どのようにして生きていくか」と、そんな風に日々考え過ごしている患者は多いのです。
がん患者は、がん自体の症状のほかに、私たちでは経験をしたことがない、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状、落ち込み・悲しみなどの精神的な苦痛を経験しています。「緩和ケア」とは、がんと診断されたときから続く、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアのことを言います。

★緩和ケア病棟とはいったいなに?

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今後積極的治療が困難な病気を持つ患者が、苦痛を出来る限り軽減され、人間としての尊厳を持って、その人らしく生き抜くことができるように援助をしていく場所になっています。「QOL」クオリティ・オブ・ライフ=生活の質をより大事にしていき、患者の想いやご家族の想いを尊重し看護を提供していく病棟です。一般病床などとまた違い、人生の最後を落ち着いて過ごしていく場所ともいえますね。

★緩和ケア施設基準とは…

1)主として悪性腫瘍の患者又は後天性免疫不全症候群に罹患している患者を入院させ、 緩和ケアを一般病棟の病棟単位で行うものであること。
2)当該病棟において、一日に看護を行う看護師の数は、常時、当該病棟の入院患者の数が七又はその端数を増すごとに一以上であること。 ただし、当該病棟において、一日に看護を行う看護師が本文に規定する数に相当する数以上である場合には、 当該病棟における夜勤を行う看護師の数は、本文の規定にかかわらず、二以上であることとする。
3)当該療養を行うにつき十分な体制が整備されていること。
4)当該体制において、緩和ケアに関する研修を受けた医師が配置されていること (当該病棟において緩和ケア病棟入院料を算定する悪性腫瘍の患者に対して緩和ケアを行う場合に限る。)。
5)当該療養を行うにつき十分な構造設備を有していること。
6)当該病棟における患者の入退棟を判定する体制がとられていること。
7)健康保険法第六十三条第二項第五号及び高齢者医療確保法第六十四条第二項第五号に規定する選定療養としての 特別の療養環境の提供に係る病室が適切な割合であること。
8)がん診療の拠点となる病院若しくは公益財団法人日本医療機能評価機構等が行う医療機能評価を受けている病院又は これらに準ずる病院であること。
9)連携する保険医療機関の医師・看護師等に対して研修を実施していること。
があげられています。このような基準がしっかりと整ったところで、安心して落ちついた生活ができる場所で過ごしていきたいですよね。

★入院費用や入院期間は日数に応じて変わってくる

緩和ケア病棟の入院費用は、入院1日単位で診療報酬点数が決まっている定額制になっています。
今年2016年4月に改正されて、入院する期間により入院費用が変わりました。・30日以内の場合:入院料は1日につき、4,926点(49,260円)・31日以上60日以内の場合:入院料は1日につき、4,400点(44,000円)・61日以上の場合:入院料は1日につき、3,300点(33,000円)と入院日数が長くなると、その分1日単位の入院料は減額になっていっていますね。しかし、いくら減額といっても、1日の入院にしてはかなり高額な金額になっています。そのため、病院で緩和ケアを受けてかかった費用は高額療養費制度の対象になり、自己負担限度額以上の費用については支払の免除もしくは払い戻しを受けることができます。そのため、何十万・何百万という驚くような保険請求はきません。しかし、これはあくまで保険適用内で保障されることであり、保険適用外の差額ベット代、食事代などは自己負担になります。入院する予定がある場合はその部分の確認もしっかりと行ったほうが良いでしょう。

★緩和ケア病棟においての看護師の役割とは

病院や施設においてどの分野においても看護をする上で、必ず向き合わなければいけない現実。それは人の死です。これは患者さんの死のほか、家族や周囲の人々の悲しみも含まれています。そんな中、緩和ケア病棟においては特に日常的に直面する現実になっています。
看護師は、緩和ケア病棟での看護においては、患者と正直に接し、普通の看護とは違い、「患者さんが最期の時を迎えるまでの時間」がより充実したものになるようにし、また「患者さんが何を望んでいて、その思いに沿うためにどんなケアが必要か」を考え、看護を提供していく役割があるのです。一般病床とは違い、患者ひとりひとりとじっくりと時間をかけてケアができる為、患者の話をよく聞き思いを理解してあげることがとても大切になってきますね。緩和ケア病棟に興味があったり、これから働いてみたいの思うであれば、患者としっかりと向き合い看護をしていきたいと考えている人にはぴったりな病棟であると思います。

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